今年になって初めて生のホッケをセリ場で発見しました。ホッケは春には餌を食べるために、秋には産卵のために沿岸に集まる習性があるため、北海道の沿岸では5~7月と11月に多く漁獲されています。
今の時期に水揚げされるモノを別名ハルボッケとも呼ぶそうです。
ほっけは漢字で「魚偏に花」と書くだけあって北海道に桜が咲き始める頃が脂の乗りが良くなる目安となっています。
昨年10月の終わりにホッケを掲載した時に比べてホッケらしい香りが薄いように感じましたが、獲れた時期、魚の年齢、そして脂の乗りが影響していると思います。
ホッケは鮮度が落ちやすい魚なので、鮮度維持のため1匹ずつ丁寧に活け締めがなされています。
魚がバタバタと暴れると疲労物質の乳酸が体内にたまり、味の劣化を引き起こします。活け締めとは、魚を美味しく食べるための熟練の技なんですね。
ホッケはどちらかと言うと、干物が定番ですが、生はこれからが旬、かつては生のホッケは北海道でしか食べられませんでしたが、物流の発展で横浜でも食べることはできますよ。
機会があったら是非食べてみて下さい。