仲卸㈱ムラマツの村松社長より取材協力の連絡があり、すっとんで伺いました。
居ました「センネンダイ」、昨年の4月7日以来約1年ぶりの登場です。
滅多に入荷しない魚なので、貴重な時(とき)を頂いた感じです。
これだけ魚に触れていると、何となく分類上どの辺に属するのかぼんやり見えて来ました。
センネンダイはスズキ目フエダイ科に属する、いわゆる「あやかりタイ」。
タイの本流、スズキ目タイ科の魚ではありません。
今回は、南は鹿児島県より出荷されて来ましたが、インド・太平洋の熱帯海域に生息する大型のフエダイです。
赤、情熱的、印象的な自然の発色は見ていて飽きないモノ、「千年」に相応しい、惚れてしまいそうです。
生息地がどちらかと言えば暖かい南国であるため、鹿児島県ではサンバラダイ、沖縄県内では場所場所で呼び名が違うそうです。
因みに本島はサンバナー、宮古ではアカダイ、八重山ではミミジャーなどと水揚げ・生息する地域で呼び名が違うなんて、かなり馴染んでいるようです。
人間は残酷です。どんなに美しくても、貪欲に何でも食べてしまいます。
センネンダイは食べるとどうなんでしょう?
白身魚で上品で旨みのあるため刺身は勿論、皮をパリッと焼いたポワレなんてお勧め。
カラダの割に頭がデカので、当然捨てずにアラ汁などに活用して欲しいです。
センネンダイのネーミング、いかにもこの魚を食べたら千年も万年も長生きできそうです。