イクメンフィッシュとして有名なアイナメの入荷が増え始めました。
1年を通じて味が変わらないサカナですが、秋から冬にかけては様々な姿を見せてくれると思います。
実は東京湾にもたくさんいる地物魚ですが、今日は北海道より入荷しています。
アイナメは皆さんご存知のサカナ「ホッケ」と同じ仲間で、白身で一見淡泊そうに見えますが、意外なほど脂肪分の多い魚です。
当て字みたいですが、漢字で書くといろいろな書き方があり、名前の由来も諸説あるようです。
①鮎魚女、鮎並、鮎と形が似ている、あるいは鮎と同じように縄張り争いをするため。
②相嘗 産卵期の卵争奮戦の際に互いの口を噛み合うことから名づけられた。
③愛女、愛な女ここでは「愛」はおいしいという意味で美味しい魚です。
丁度卵を抱いたメスが入荷していましたが、この卵が孵化するまでにオスは涙ぐましい努力をしています。
孵化に必要な酸素を供給するために、オスはヒレで水をあおったり卵に口をつけて水を吹きかけたりしています。
そして卵を狙う敵と戦いながらオスは勇敢に守り続けること1ヶ月、イクメンとして役割を果たすのです。
アイナメの寿命は5~7年と言われていますが、一生で何度子守りするんでしょうね。