商品を販売するには、ただ単純に並べれば買ってもらえる訳ではありません。特に魚は、仲卸が直接目利きをして良いと思ったものを買っていきます。
仲卸は小売店や飲食店、居酒屋、ホテルなどから注文を受けて必要な魚を購入したり、スーパーのバイヤーと一緒にセリ場を廻り魚を選んだり、日々のお勧め魚の情報提案をしています。
広いセリ場で、存在感を示すには工夫が必要となります。それか陳列方法、魚の見せ方だったりするんです。
例えば平塚市漁協の追っ駆けで「シコ」カタクチイワシが入荷すると、発泡スチロールの箱の状態を確認します。氷水が汚れていたら、海水を入替え魚がキレイに見えるように一作業します。
せっかく獲れたて新鮮なシコでも、水が汚れていると買う気にもならないと筆者も感じます。水1つで印象は全然違ってきます、どうですか写真の具合は?!
セリ場内は風が循環しているので、魚は時間が経つとカピカピの干物状態になってしまいます。
営業担当はそのため最低限目利きが出来る様に、腹や背、厚さが分かるように氷やシートを外し、魚をショーアップしているんですよ。まるで魚が、氷の布団に寝ているようです。
魚の並べ方も、重さ、入荷した魚種を見ながら決めていくんですよ。毎日、時間と闘いながら当社社員は、キビキビ働いています。