今日は川崎市南部市場にある仲卸・㈱三栄水産のご協力のもと、あるモノを間近で撮影させて頂きました。
個人的に大好きな食材「鰻(ウナギ)」の、鰻の裂きと串打ち作業風景です。
本当は部外者立ち入り禁止の加工場に、特別に見学させて頂きました。
実は試しに捌いてもイイよと言われたのですが、さすがにお断りしました。
これが江戸式鰻裂き包丁ですが、とても素人が扱える道具じゃありません(笑)。
鰻の世界では「桃栗3年柿8年」じゃないですが、「裂き8年、串3年、焼き一生」と言う諺?があるんです。
「物事が成就するにはそれ相応に時間がかかるモノだ」ということを教える諺なんですが、それだけ鰻の扱いは大変なモノなんです。
実際の作業を見ていると、いとも簡単に、そして短時間に、鰻を裂いて行くので勘違いしそうですが・・・・・(苦笑)。
しかし頭から尾まで一気に包丁を引く際に発する音は、少し凄みがあり迫力満天です。
串打ちは3年の年月・経験値を機械がフォローしてくれています。
㈱三栄水産は、1尾の鰻から1串を作り、串は4本打つ、業界で「本網串」と呼ばれている製品を作っています。
サイズの大きな鰻の場合、4本ではなく1本手打ちで追加し5本のモノも作ります。
ここまで密着させてもらったのに、何も買わずに帰る訳にはいきません。
私はそんなに恩知らずの人間ではないつもりなので・・・・・。
ちゃんとカメラに収めた鰻を、2串買いましたよ。。
いわゆる一般家庭用ではなく、プロ仕様の鰻串だから、自分でかなりハードルを高くし過ぎちゃいました。
うまく焼いて蒸すことが出来るのか少し心配ですが、この休みは「焼き一生」の領域にも挑戦しようかな?
追伸
今年の土用の丑の日は、7月28日(水)です。
当然、この日に蒲焼きは外せませんが、わざわざ1年で一番高い時に食べなくても良いのでは?
ちょっとシーズンを少し外した方がお財布に優しいし、掘出し物に出逢えるかも?ですよ。