追っ駆けでボラが入荷しました。
鮮度抜群。沖の定置物。目に脂瞼(脂肪の膜)もあり、脂ものっていました。
・・・しかし、やはり「夏ボラ」。
セリ値は鬼門の水曜日も重なり1㌔150円前後と厳しい評価。
この時期漁獲されるボラは通称「夏ボラ」と言い、からすみ原料になる卵はほぼ入って無く、市場価格は厳しい評価。原因は泥臭さいと言うイメージがついているためでしょうか。
ボラは、海水濃度が薄い場所を好みの、河口域や内湾によくいます。
川の流域はどうしても人間の生活圏内になるので、澄んでない水が流れる所が多いです。
雑食ですが、主食は海底の付着藻類、泥底だと泥も一緒に食べてしまい後で排出する仕組みになっているので
一部の地域で漁獲されるボラは、どうしてもその水の味、泥臭が染みてしまいます。
そこで、美味しく頂くポイントをいくつか教えて頂きました。
・においが溜まる場所は、内臓と血合い。そのため、鮮度劣化してくると身に回る。
漁獲後いかに早く下ごしらえする事がポイント。
・氷水で、さっとさらすと身がしまり、あらいやカルパッチョなどの料理がおススメ。
秋口の卵持ちボラの出始めは1㌔1万円以上をつける事もあるそうです。
まだまだ、未利用魚として可能性を秘めている夏のボラ。環境整備に力を入れることが、美味しい夏ボラに繋がるのではないでしょうか。