下関から大量のキンギョが入荷しました。
山口県下関ではキンギョ、正式名はアカイサキと申します。イサキという名がついていますが、「ハタ科」の仲間で、イサキとは異なる魚です。
今日、セリ場に並べられているアカイサキは、メスだと思います。オスには歌舞伎の隈取りのような黄色いラインが顔にあるのに対して、メスはラインが無く赤見が強いようです。
決定的な識別点ですが、オスの背びれには黒い斑紋があり、メスにはありません。アカイサキは、メスよりもオスの方が大きく、味も美味しいと言われています。
そして、今回アカイサキを調べていて衝撃的なことが解りました。
今までオスだメスだとか、美味い不味いと四の五の言ってきましたが、そんなことより本当に吃驚、アカイサキは何と成長とともにメスからオスに性転換するんです。
魚の世界では「生まれた時は全てメス」なんてことが結構普通にあり、性転換できる魚種は300種を超えるそうです。
身近な魚ではマダイ、クロダイ、マハタ、そして水族館の人気者クマノミも。子孫を繁栄、種を残すために不思議な仕組みがあるんですね。
肝心の味の方ですが、白身で淡白な味わいのため、塩焼きには合わないそうです。それよりもバターなど少し油分を補ったポワレやムニエルなどで調理することで美味しく頂けるそうです。