最近、良い話を全然聞かなくなってきた。
全てが値上げ、値上げで、長く続いた日本のデフレ時代の終焉を感じさせられる。
そして1皿100円で提供していた回転寿司も、遂にシャッポ―を脱いだ。
回転寿司の人気ネタランキングで常に上位に位置するサーモン(アトランティックサーモン)は、ロシア・ウクライナ紛争や急激な為替変動の影響を受けて、歴史的な
高値圏で取引されています。
スーパー、量販店で販売されている半身フィーレや柵の値段の高さに、正直驚きを隠せません。
そこで俄かに脚光を浴びているのが、国内養殖サーモン(サーモントラウト)です。
玄海サーモン、
琥珀サーモン、
富士山サーモンなど、日本各地で競うようにご当地サーモンは養殖されています。
その中で今回は、鮮魚課遠西社員取扱いの「宮古トラウトサーモン」を紹介します。
実は「宮古トラウトサーモン」が初出荷されたのは、2年前の2020年4月。
その時セリ場で「宮古トラウトサーモン」を見つけ、新しい養殖サーモン?と遠西社員に確認したことを、今でもしっかり記憶しています。
宮古トラウトサーモンは初年度51㌧、21年度は90㌧、そして22年度は120㌧まで出荷量を伸ばしたいそうです。
さて自宅で3kg台の宮古トラウトサーモンを捌いてみました。
魚体にぬめり、鮮度が良い証拠です。
加えて身がバキバキ、これもまた鮮度が良い証拠です。
腹に包丁を入れると、養殖魚特有の肌色の内臓を確認できます。
背中に包丁を入れると橙色の鮮やかなサーモン色、とても美しいです。
途中は省略して、半身フィーレから柵どり、ハラスは塩焼きで食べるように切り分けました。
光線の具合?否定しませんが、デジカメと携帯搭載カメラの差かもしれません。
アトランティックサーモンの下拵え同様に、柵どりした宮古トラウトサーモンを塩水に漬けておきました。
身に塩味が入る強さではないので、臭みや嫌味がなくなるので絶対に一手間かけて下さい。
宮古トラウトサーモンをはじめご当地サーモンは、アトランティックサーモンのように通年市場に出回るモノではありません。
ある意味では期間限定で、数量も限定的なレアな食材です。
輸入サーモンも良いけど、国産養殖サーモンもお試し下さい。