寒い冬には、アンコウが似合います。

当社横浜丸魚㈱の生業は水産物の卸売・販売ですが、こんなに天気や気候、そして季節感を大切にするなんて思っていませんでした。

なぜかって?日本の四季と共生しないと水産業は成り立たないからです。

四季の恵みと人の生活が密着しているから、季節のサカナが売れるんです。

例えば今年不漁のサンマ。細くて、脂が少なくて、しかも高いため、良い評判は聞かず終いでした。

 

秋はサンマと決めている人も、今年は食べる回数が減ったはず。

猛威を振るった台風21・22号の通過後、なぜかサンマの形が戻り、脂ものって例年の良いサンマに大変身。

しかし時既に遅しなのか、流行に乗り遅れた感があって、今の時期にサンマを積極的に食べる人は少なくなっています。

まずい!では今年の冬はどうなんだ?!

調べてみたら9月25日付で気象庁から発表された「寒候期予報」によると、今年は平年並みで「普通に寒い冬」になるそうです。

寒い冬には鍋が合いますが、❍❍鍋の代表格「アンコウ」がセリ場の広い場所を占領してます。

見事に腹が割かれて「鮟肝」がアピールされています。そして、鍋に使う部位ごとに捌かれセットされているアンコウまであります。

そして写真と撮っていて、鮮魚課佐藤社員よりアンコウの目利きポイントを教えてもらいました。

切り身になっているアンコウの身は、淡いピンク色で透明感のあるものがおススメだそうです。

そして丸のアンコウは、青タン(青あざ)があるモノはNGだそうです。

青タン?胃袋に丸飲みされた魚などが自己消化され、時間の経過とともに胃袋あたりが青くなる現象だそうです。

これは、鮃などにも共通する目利きのポイントだそうです。

骨と腸以外はほとんど全部食べることが出来るアンコウ。

「グロい奴は旨いはず」、是非アンコウの七つ道具味わって下さい。