急に肌寒くなってきました。
これが当たり前なのかもしれませんが、セリ場では手が悴むレベルまで来ています。
天気予報では、明日から日本の上空およそ1,500㍍に北は-12℃以下、東・西日本では-9℃以下の強い寒波が襲来するとか・・・・・。
鮮魚課小島社員の話では西日本は既に時化ており、29日以降の鮮魚入荷は期待出来ないとのことでした。
そんな中、この時期らしい素材を紹介しようと思ったら、いましたいました『烏賊』、スルメイカとソデイカです。
なぜこの時期らしいかって、スルメイカとソデイカの使われ方にその理由があります。
まずスルメイカなんですが、お祝い事には欠かすことが出来ないモノです。
例えば結納に使われる『寿留女』、当て字ですが長寿・幸せを留める意味で縁起の良いモノとして重宝されています。
そして正月飾りで欠かせないのが鏡餅。
今は真空パックされた鏡餅がお馴染みになっていますが、かつては大きな鏡餅に橙、伊勢えび、昆布にスルメなどを装飾した立派な鏡餅が商店街などで見ることが出来ましたが・・・・・。
今やそんな鏡餅も稀有な存在になりつつありますが、伝統を残して行くことや縁起を担ぐことも大切だと思います。
そしてソデイカですが、何が年末年始らしいのか?
まずその姿、名前の由来にもなっている袖(ソデ)。
ソデイカの脚を確認して行くと、振袖のような袖が確認出来るんですよ。
そしてソデイカは冷凍することで細胞組織が壊され、身肉に旨みや食感が良くなる保存用のイカとして重宝に使えます。
このまま冷凍して、年末年始の寿司ネタとして皆さんの目に留まる時は、今の姿を誰も想像出来ないと思います。
今日のソデイカはセリ場で見ると小さめなんですが、ご自宅で見たらその大きさに度肝を抜かれると思います。
アメリカンスタイルの冷蔵庫じゃなければ格納は無理でしょうね。
私もソデイカに関しては、気軽に買って食べるとは言えないのでコメントも腰が引け気味です。