今日も当たり前のように、市場は普通に開いています。
しかし昨日から社員(契約社員・パートも含む)の交代制在宅勤務が始まり、社員全員が出勤している訳ではありません。
集荷される鮮魚が少ないと冗談を言う仲卸もいますが、現在の周辺環境を鑑みるとやむを得ないことだと思いつつ、「すいません」と頭を下げている自分がいます。
卑屈になっている?ただ「すいません」と謝ってしまう癖がついているんだと思う。
ちゃんと良いモノ入荷してますよ、今日は高級な「肉」。
「肉」しかも「生肉」、哺乳類なので「肉」が相応しい鯨=ミンククジラです。
㈱鮎川捕鯨の発泡スチロール箱を覗くと・・・・・、どう見ても「肉」でしょ!
このミンククジラは三陸南部沖で捕獲されたモノで、捕獲されてたった4日しか経っていません。
鮮度は抜群、良い色しているはずです。
各部位ごとに箱詰めされている鯨。
アバラ、
鹿ノ子、
赤身、
そして何これ?
色は乳白色で触感はプリンプリン、この弾力は「おっぱい?」
違う違う舌、サエズリです。
どうやって食べるのか?
あまり関東地方では馴染みがありませんが、「関西・大阪おでん」には欠かせない存在だと聞いています。
そしてなんと刺身、生食でもイケるそうです。
サエズリを食べたヒトにその感想を聞くと、ぷるんぷるんとした独特の食感、鼻を抜ける何とも言えない風味、ミルクのように甘い味わいは・・・・・・。
チョット、いいえかなり興味が湧いてきました。
古くから日本人の重要なタンパク源であった鯨、疲れ切った今の日本人を救うのはこれかも。