かなり大きなトヤマエビが北海道増毛から入荷しました。
このトヤマエビ、日本海側から北海道にかけて水揚げがあり、ロシアから冷凍されたモノも国内で流通しています。
今日セリ場に並んでいるトヤマエビは、全てメスです。良く見てみるとエメラルド色した卵が尻尾にシッカリ付いています。
トヤマエビはとても興味深いエビです。ホッコクアカエビ(アマエビ)同様に性転換するのは良く知られています。
しかし性転換する年齢は生息する海域によって異なるそうです。
噴火湾では2~3歳、オホーツク海では3~4歳、日本海では4~5歳と言われています。
産卵期も生息する海域によって異なりますが、一般的には初夏の5~6月に産卵を行い、抱卵した状態でなんと約10ヶ月を過ごすそうです。そして卵が孵化するのは翌年の3~4月になります。
1回の孵化によって産まれてくるトヤマエビの赤ちゃんは、エビの個体差はあるものの概ね6,000~10,000尾と言われています。
孵化したトヤマエビの赤ちゃんは、約1ヶ月で6回の脱皮を繰り返し親と同じ格好の全長5~6㍉の稚エビになります。
その後は1年で体長6㌢、2年で10㌢、3年で12㌢に成長し、20㌢になるには8年ほど要するそうです。
目の前にいるトヤマエビは軽く20㌢を超えるサイズ、いったい何歳なんでしょうね。