連休明けの市場ですが物量も少なく何となく静かな感じのスタートです。そんな中、特種相対品課の売場で、血の滴るレア肉を発見しました。北海道釧路沖で捕獲されたミンク鯨です。
クジラが納められた発泡スチロールの箱には、日本沿岸域鯨類捕獲調査とあります。日本沿岸域鯨類調査とは何かと思い調べてみました。
目的、主旨は我が国沿岸域における商業捕鯨の再開に必要な科学的データを収集するため、我が国沿岸域で実施する非致死的調査を含む鯨類捕獲調査に対し必要な経費を助成するものです。
平成28年度予算概算決定額は286百万円、補助対象は、用船経費、燃料費、調査経費等に対して定額、1/2で支援されるそうです。
日本では縄文時代の貝塚からクジラの骨が見つかったり、クジラ猟の模様が描かれた土器が出土したりと昔から馴染み深い動物です。
筆者が子供の頃は給食に出てくる肉と言えばカチコチに固いクジラの竜田揚げで、アゴをかなり鍛えられました。
嫌な印象しかなかったクジラですが、現在は高級嗜好品として市場に出回っています。そして正しい食べ方、調理を知って今食べてみると、美味しいです。
生の刺身は市場で入手するからならではの特別な食材です。入荷があれば、当市場の仲卸で購入することも出来るし、今月23日に当市場で行われる市場まつりにもクジラ販売ブースがあるので一度お試しください。