幻のカニ、ノコギリガザミが愛媛県八幡浜より入荷しました。といっても、4時にセリ場を廻ってもその姿はなく、仲卸に買われて店頭に鎮座していました。
ノコギリガザミは、ワタリガニ科ノコギリガザミ属に分類されるカニの総称です。
ノコギリガザミの和名は、甲の縁に鋸の歯のような突起がついていることに由来する。
日本では地域により胴満蟹、甲丸、エガニ(高知県)などと呼ばれているそうです。英名 mad crab マッドクラブ、マングローブクラブなどと呼ばれている。
日本にはアミメノコギリガザミ、アカテノコギリガザミ、トゲノコギリガザミの3種類が分布するが、3種間の差異は小さいこともあり、「ノコギリガザミ」1種として長い間扱われてきたそうです。
鋏脚は巨大ですが、左右で大きさが違い、比較的小さく細い鋏と大きく太い鋏がついている。
餌の貝殻を捕食する際は小さい鋏で掴み、大きい鋏で殻を砕く。このため大きい鋏の噛み合わせには白歯を思わせるような丸い歯が並んでいるそうです。
鋏脚の力は強大で、人の指など一瞬で切れてしまう程です。ノコギリガザミの味はカニとエビの美味しい部分を足したようだと言う人がいます。
甘味や旨味が強く、一方で後をひかないのでいくらでも食べれるそうです。カニは冬が旬の種類が多いのですが、ノコギリガザミの旬は夏から秋です。
沖縄旅行に行けば、本州よりも手軽に手に入ると思います。