相模湾の海水温は只今20℃近辺、丁度、6月初旬位の暖かさ。
海水温のせいなのか、潮流なのか、本日の平塚市漁協川長三晃丸からは、シイラとウスバハギ、カワハギが入荷。
先週までは大中小と様々なサイズのアジが入荷していましたが不思議です。
シイラは夏の風物詩として代表的な魚ですが、日本近海には夏場に黒潮や対馬暖流に乗って北上し(上りシイラ)、夏を過ぎると南下(戻りシイラ)する回遊性の魚です。
日本では周年で見られる魚ですが、群れをなして回遊するのは5月から12月までです。
マグロやカツオ、ニシンなどと比べると漁獲高も少なく経済性は高く、その評価は地域によって大きな違いがあります。
シイラの用途は、塩干物、白身フライ、かまぼこやさつま揚げの原料としてのすり身などの加工食用などが多く、残念ながら、国内ではマイナーな魚としての扱いです。
しかし戻りシイラは戻りカツオ同様に夏の間にタップリ餌を食べているので魚体も一般と大きくなり、しっかり脂が乗って大変美味しくなっているそうです。
海外では、日本と違い高級魚扱いされているシイラ。
ハワイでは、マヒマヒとしてあまりにも有名で、シイラサンドやムニエルとして観光客も1度は口にすることでしょう。
アメリカ本土でも、くせのない白身の魚として、タラやテラピアと並んで好まれています。
マイナー魚扱いされているシイラですが、各地方で見直す動きが起きています。
今日入荷した平塚市では、須賀湊の燻し魚としてシイラも原料として利用したり、食育の活動が進められています。
頑張れ地魚、頑張れマイナー魚!