房総沖のマカジキが連日入荷されています。
マカジキと言うと、今年1月に惜しまれつつ亡くなられた俳優松方弘樹さんを直ぐに思い出します。
ゲームフィッシングの対象として、トレジャーボートからのトローリング。大物カジキとの真剣勝負に、よくテレビに釘付けにされたものです。
カジキは、スズキ目マカジキ科のマカジキとスズキ目メカジキ科のメカジキに大別されます。
マカジキ科には、マカジキの他にクロカジキ、バショウカジキ、シロカジキ、フウライカジキが含まれ、日本近海には、メカジキを含めて6種類が棲息しているそうです。
マカジキの英名は「Striped(縞のある)Marlin」、メカジキは「Swordfish(剣のような鋭い口先を持った魚)」と呼ばれています。
カジキ類の中でも高級品として位置づけられているメカジキは、通常は晩秋から初冬にかけて千葉県海域に南下してきます。
餌となるサンマやサバと一緒に南下することで、食べるモノに困らず、全身が中トロそして淡い朱色で柔らかな身質を作り上げるのです。
気のせいなのか、例年より鮮カジキの入荷が安定し多いように感じます。
市場に入荷される時は、トレードマークの上顎が細長く伸びて槍のように尖った「吻」が切られて出荷されてきます。
切り過ぎ?と思うくらいのモノもいますが、カジキの吻は売り物にならないので大抵処分されています。
煮ても焼いても美味しいマカジキですが、刺身で是非食べて欲しい食材です。寿司ネタでも人気にありますよ。
皆さんがお目にかかる際は、既に食べやすい切り身になっていて見る影もないと思います。
切り身からマカジキの姿は、到底想像できないですよね。