近海のセリ場で珍しいものを発見しました。東京産のモクズガニです。
ほとんどの産地では、11月30日か、12月末までが漁期となっています。
少し小ぶりですが、網の口を開けると、元気よく外に出ようとして大変です。
モクズガニは、日本全国の河川で見られるカニです。特徴は、何と言ってもハサミに密生している長くて柔らかい毛で、この毛が藻屑の様なので、モクズガニと呼ばれています。
モクズガニの近縁種で、中華料理では有名な上海蟹。少し前までは大量に輸入されていましたが、繁殖力が強く、生態系に影響を及ぼすとして特定外来種に指定され、生きたままの輸入を禁止されています。
近縁種なので、基本的には同じ様ですが、判別方法として前側縁の突起がモクズガニが3か所、上海蟹は4か所と違いますが、中身はほぼ同じです。
横浜中華街では、上海蟹フェアを展開中ですが、モクズガニの旬は秋から冬にかけて産卵のために川を下る9月から11月です。
手の汚れを気にせずに甲羅の身をかぶりつくと、モクズガニのよい香りと甘味旨味に多くの人は魅了されるはずです。
是非、地元中華街の上海蟹フェアに出かけてみてはどうですか?個人的には上海料理、状元樓がお勧めです。