支笏湖チップ、かなりレアな食材です。

「人を見るフィルター」は粗い方が楽だと思っています。

突然「藪から棒」的な発言ですが、最近私がしみじみと思った感想です。

遠目で見ていた時は許せたことが、距離が縮まると許せなくなるようです。

粗が目立ち過ぎる文句も言うし、人間だから余計な一言が増えて、従前の関係に変化が生じることもある。

見て見ぬふりをすることで無用な争いがなくなるなら、それも良しと考えたい。

それが「大目に見る」と言うことなのかもしれません。

今日は恐らく横浜市場初登場の魚、「チップ」を紹介したいと思います。

「チップ」初めて見ましたが、魚に詳しい仲卸は直ぐに「なにマス?」と聞いて来ました。

ネットで検索すると「チップ」の正体は、ヒメマスでした。

詳しく説明すると、海へ下りず、一生を湖で過ごす湖沼残留型のベニザケ、“ヒメマス”の北海道での地方名です。

特に今回のチップは支笏湖産で、「支笏湖チップ」と呼ばれています。

支笏湖でのチップ漁は6~7月の3ケ月に限定され、チップはほとんどが地元で消費されるそうです。

だから目の前のチップは・・・・・、貴重な魚であることは間違いありません。

余り人の手に触れていないため、チップの魚体はローション状態で凄いです。

 

その匂いは、青臭く川魚好きにはたまらないものでした。

どうやって食べるのが良いのか?

川魚は生食するなと言われていますが、支笏湖チップは刺身OKのようです。

しかし私は職権を乱用し、リキッド凍結の凍眠を使ってルイベにしました。

どんな味なのか?家に帰るのか楽しみです。