今セリ場で、梅雨イサキと肩を並べて存在感を誇示しているサカナがいますマイワシ(真鰯)です。
丁度6~7月にかけての梅雨の時期に水揚げされるマイワシを、旬の美味しい時期に合わせて梅雨イワシや入梅イワシと呼んでいます。
何が良いって、丸々太っていて脂ものっています。
脂はのり過ぎているためか、水氷で出荷される発泡ケースに手を入れただけでマイワシから滲みだした脂を感じます。
日本では青魚・大衆魚として馴染深いのですが、かつては獲れ過ぎてしまったために飼料や肥料として利用されていました。
しかし、無秩序に獲り過ぎてしまったため漁獲量は激減。
21世紀初頭以降には、「マイワシは高級魚」として扱われるようになりました。
そして現在は、青魚に含まれるDHAやEPAなどの不飽和脂肪酸や、ビタミンDなどを多く含んでいることが注目を集め、健康に良い食材として脚光を浴びています。
鮮度が良いうちは、是非生食・刺身で頂いて欲しいですね。
煮ても焼いても美味しい梅雨イワシですが、ご家庭に圧力鍋があればイワシの梅肉煮、しょうが煮なんてお勧めです。
お子様も骨を気にせずに食べることができ、マイワシの持つ栄養素を余すことなく召し上がってください。