このところ良い陽気が続いて、早咲きの寒緋桜や河津桜ではなく、ソメイヨシノ(染井吉野)も蕾を膨らませています。
卒業、入学、転勤、入社等々、お目出度いイベントが目白押しではないでしょうか?
そんなお目出度い席を彩るのは『真鯛』、鯛ですよね。
なんとなくセリ場を見渡してみると、当市場にも立派な真鯛が全国より出荷されていました。
今の時期、桜の時期こそが真鯛の旬。別名『桜鯛』とも呼ばれています。
1年を通して漁獲がある真鯛。
6月頃に産卵した後の『麦わら鯛』と呼ばれるカスカスな鯛を選ばなければ、大きく外すことなく、鯛の白身の美味さ・味わいを楽しめます。
鯛と言うと『お頭付き』が定番なんですが、皆さん疑問に思いませんか?
ちょっとネットで調べたら、『なるほど』と言う薀蓄を発見しました。
中国で頭のない魚は、「得体の知れないモノ」として買う人がいないそうです。だからフィーレなんて、とんでもないそうです。
日本では、鯛は神様への献物で神聖なモノとして考えられており、切り分けられていない姿が縁起が良いとされています。
また、『首尾一貫』と言う言葉があるように、頭から尾まで=最初から最後まで全うすると言う意味から、末永く、永遠、長寿などの願いが込められているようです。
お頭付きは鯛限定ではありません。
自分の懐、お財布と相談して、頭のついた魚を食卓に出して、少し薀蓄を語ってはどうでしょうか。