とても美味しそうな魚を発見しましたが、写真の魚を見て気づくことがあると思います。
少し小顔じゃないですか?言い方が悪いとずんぐりむっくり。先日、サクラマスをブログに掲載した際に、営業統括の専務より、サケの脂ののった魚(美味しい魚)を見分ける識別ポイントは「顔の大きさだ」とアドバイスを頂き、注意深く見ていた。
すると教科書通りで、正に王道を行く姿形の魚に出逢えました、イサキです。
北海のセリ場小顔の丸々太った長崎県のイサキ、近海のセリ場で小笠原諸島で水揚げされたイサキ。同じ日本でも、産地が違うと獲れるサイズが変わってくるんですね。
単純に見比べると魚体の大きさもありますが、太り方が違いました。
すると、鮮魚課の五十子社員より「もっと凄い魚がいたよ。」と耳より情報が入りました。
仲卸伊勢三に桁違いのイサキがあるよと言われ、仲卸店舗に寄ってみると、今まで見たことのない丸々太った、普通じゃないイサキが売られていました。話によると愛媛県で水揚げされた魚だそうです。
イサキの旬は晩春から夏、産卵前の初夏、5月頃から7月頃までの梅雨頃が最も美味しいとされ、梅雨イサキなどと呼ばれて親しまれています。
イサキの旬の時期と産卵期は一時期被るのですが、産卵期であっても比較的脂が落ちず、美味しく頂けるそうです。
因みに小顔の魚が美しい理由ですが、魚は頭の直ぐ後ろあたりにコラーゲン質があるそうです。餌を沢山食べて脂がのっている魚は、コラーゲン質の部分に脂が入り込み、背の部分が盛り上がってオーバルな姿形に。
背が盛り上がって大きくなると、相対的に顔が小さく見えますよね。小顔に見える魚は脂がのっていて美味しい訳です。