今日の日経新聞に衝撃的な記事が掲載されていました。
2050年には日本近海での漁獲量が、「ほゞゼロ」になると言うモノです。
東京海洋大学の勝川俊雄准教授が、「日本漁業再生のために」についてNHK解説委員としてかつて述べていた一文です。
これって絶対にそうなると言っている訳じゃなくて、このまま何も対策しないと陥る最悪のシナリオです。
勝川准教授は魚の獲り過ぎを警鐘していますが、黒潮の大蛇行や地球温暖化など様々な要因が複雑に混在します。
天然から養殖への転換、聞こえは良いけどそんなに簡単なモノじゃない。
神奈川県ではマダイやヒラメ、カサゴにトラフグなどが定期的に放流されていますが・・・・・。
砂漠に水蒔くような地道な作業ですが、26年後に仮説が違えるように出来ることから始めたいと思います。
今日は春らしい魚「サクラマス(本マス)」を紹介します。
本マスでは全くらしくありませんが、サクラマスと言ったらピタッとはまります。
1月から少しずつ入荷し始めましたが、これからが本番・トップシーズンを迎えます。
ちょうど桜の咲く頃に漁の最盛期を迎えることから、サクラマスは初春・春の使者とも言えます。
鮭同様に漁獲量は減少し、水揚げされる時期も前倒し。
実は昨年12月26日には、今期初のサクラマス(青森県産)とセリ場で遭遇していました。
サクラマスは天然の鮭や養殖アトランと食べ比べると、味わいや旨味は薄目だ感じています。
「鱒だから仕方がない」と言われますが、全然否定しません。
ディスっているのではなく、余計な期待は不要で自然のままの魚の味を楽しんで頂きたいだけです。
市場にいると特別感はないサクラマスですが、スーパー・量販店に普通に並んでいません。
と言うことは、と言うことです。
サクラマスは天然だけでなく、養殖もされています。
養殖サクラマスはまだ流通量が少ないので、市場人としては、そちらの方が気になるところです。