鮮魚課で見慣れた樽を発見。
何が入っているのか近づいてみると、イイ型のトビウオが入っていました。
東京都は八丈島より出荷されたモノで、1樽35㌔入っているそうです。
1尾500㌘としたら、少なくても70尾は樽の中にトビウオがいることになります。
一般的に羽根・翼のような胸鰭をもった本種トビウオにはけっこう種類があり、トビウオ(本トビ)・ツクシトビウオ・アカトビ・ハマトビウオ・ホソトビウオなどがいます。
しかし市場での種類分けは、春トビと夏トビの2つだけです。
当然今入荷されているのは夏トビ、目の前にいるのはツクシトビウオ(筑紫飛魚)です。
ツクシは地名のツクシ=筑紫、福岡県の筑紫から日本海側を北へ回遊してくることからその名がつけれれたそうです。
顔を良く見て下さい!
相対的な割合ですが、顔に対して目が相当大きく感じませんか?
島根県では同時に獲れるホソトビウオを小目(コメ)、ツクシトビウオを大目(オオメ)と呼ぶそうです。
今の時期トビウオを捌くと、抱卵しているメスに出逢うことができます。
この卵を塩漬けにしたものが、皆さんご存知のとびこ(飛子)、とびっこです。
イクラより小粒で透き通った黄金色の小さな球状の卵で、ちらし寿司や軍艦巻きで大活躍な存在です。
鮮度が良ければ刺身もイイですが、お好きな薬味を沢山いれたタタキやなめろう風にして食べるのもお勧めです。
生はどうかなと考えるのなら、迷わず塩焼きで食べるといいですよ。