週末の台風22号が襲来、そして昨日は東京地方と近畿地方に「木枯らし1号」が吹いたと報道がありました。
ひとかぜ毎に冬が訪れてきています。
そしてセリ場にも大雨や台風後に必ず入荷してくる魚が、石川県能登の七尾からやってきていますグレことメジナです。
なぜ台風の後に纏まって出荷されてくるのか、ネットで少し調べてみました。
するとメジナの習性が大きく影響していることが分かってきました。
・習性その1 警戒心の強いサカナ
メジナはとても警戒心の強いサカナで、釣りの世界で「メジナはサラシを釣れ。」と言う格言があるくらいです。
(因みにサラシとは、磯で波がぶつかり水塊が砕け散り白い泡状になった部分を言うそうです。)
このサラシによって、水面が泡で隠れるためメジナの警戒心が薄れるようです。
・習性その2 比較的高い水温を好む
メジナの好適水温は12~26℃と言われています。
海水温が11℃前後まで下がったり、水温差が3℃以上変化すると、メジナの行動が著しく不活発になり、エサも食べなくなるそうです。
山に雨が降ることで雨水が河川・海に流れ込み、海水温の変化や魚のエサとなる動植物性プランクトンなどにも変化をもたらします。
するとメジナが湧いてくるんですよ、面白いことに。
猫のように青い目、特有の磯の香り、ラグビーボールみたいに丸々した楕円形、そして艶めかしく輝く魚体のメジナ。
これから本当の旬を迎える「寒メジナ」、この冬に是非召し上がって欲しいサカナの1つです。