海なし県、長野が生んだ信州サーモン。

先週鮮魚課養殖チームのセリ場で、『信州サーモン振興協議会』と言うロゴマークを見つけました。

担当の細沼社員に聞いてみると、ニジマスとブラウントラウトを交配して出来た信州のブランド魚でした。

商標『信州サーモン』(登録第5724945号)、海なし県の長野県で生まれた完全養殖魚です。

サーモンと言う名前がつけられていますが、正直どちらかと言えば川魚のトラウトの類だと思います。

しかし『信州サーモン』は、鮭に負けない大きさと、その外見が銀色で美しいこと、鮮やかな紅色の身肉とあいまって、サーモンと言う名を使うようになったそうです。

ですから『信州サーモン』が一般的に販売される際の食品表示は、『ニジマス・ブラウントラウト(交雑種)』となるそうです。

どうですかこの魚体、そして身質。

『信州サーモン』の稚魚は成長が早く、2~3年の飼育期間で約2㎏、全長65㎝ぐらいになるそうです。

通常の鮭が成熟して産卵するのに3~6年必要だと聞きますが、生育が早いことは養殖に給餌期間が短くなるため好都合なポイントです。

捌いてもらうとキレイな紅色、きっとアスタキサンチンたっぷりです。

では食べたらどうでしょうか?

魚のそのもの味が一番分かるのが『塩焼き』です。

ガスコンロのロースターで焼いてみましたが、しっかり脂がのっていました。

とてもジューシーな仕上がり、でも多少川魚の特有なのか養殖特有なのか匂いが気になりました。

後日担当の細沼社員に確認してみると、個体によってはその可能性はあるかもしれないとのこと。

そのため川魚料理に共通することですが、クレイジーソルトやハーブなどの香草や香辛料などを使って料理することおススメします。