水産市場のセリ場に「月下美人」か「トケイソウ」か、いえいえ花ではなく動物です。
その名は「海の鼠」と書いて「かいそ」、なまこ(海鼠)のことです。
市場でなまこ知らないと言ったら、「えっ!みなが絶句」しちゃうと思いますが、私基準では一般的に馴染のある食材ではないですね。
実は私が始めてナマコを口にしたのは、食べ慣れない会席・懐石料理の一品でした。
コリコリした食感と少し滑りが残った酢の物、得体の知れない食材これ何と確認したことを今でも記憶しています。
ナマコ=海鼠の名前の由来ですが、夜になるとネズミのように海底を這い回っているからとか、見た目ネズミの後ろ姿に似ているからなど諸説あるそうです。
最近神奈川県水産技術センターの臼井さんから聞いたのですが、ナマコは夜行性の動物なので夜動き回るのは合点が行くことです。
姿や見て目からナマコは軟体動物だと勝手に思っていたのですが、ウニやヒトデと同じ棘皮動物に属するそうです。
意外と調べてみると、奥が深いナマコ。
色が赤、青、黒があったり、生息地の違いで味わいの差が生じたり、生と乾燥で目が飛び出るくらい取引値が違うなど本当に不思議な生物です。
カラダの90%以上は水分で、ナマコに含まれているタンパク質の多くはコラーゲンだそうです。
ナマコだけは、大人が味わって欲しい食材。子供が食べるのは勿体ないな。
※あくまで私、個人の意見です。