山口県よりダルマイカが入荷しました。
どうですか、深紅の輝き。
美的才能や美術鑑賞の趣味がある訳ではありませんが、自然が織りなす色彩の美しさに言い知れぬワクワク感を覚えます。
ダルマイカは、標準和名ではなくケンサキイカが正式名ですが、シロイカ、アカイカ、マイカなど地方によって様々な呼び名があります。
中でも玄界灘はケンサキイカの産地として知られ、佐賀の呼子は「ヤリイカ」と呼ばれ、活造りで有名です。
スルメイカに比べると柔らかくて癖のない上品な味をしており、「鯣(スルメ)」の原料としては“一番スルメ”と呼ばれるほど需要価値があります。
一番スルメとは、日本から中国に献上品としていた時代につけられた等級です。
・一番スルメ:ヤリイカあるいはケンサキイカの乾燥品
・二番スルメ:スルメイカの乾燥品
・甲付スルメ:シリヤケイカの乾燥品
・袋スルメ:アオリイカの乾燥品
正直スーパー、量販店の店先に並べられることがない高級イカの一種です。
良いダルマイカの目利き方法は、目が美しい黒であること。表皮の色が鮮やかな赤色であること。
ちょっと触ったら、すーっと色が変わる状態だと、とても鮮度が良い証拠です。
売り物ですから当然直接触りませんが、手板(緑色の紙)が触れただけで表皮が反応していた目前のダルマイカ。
鮮度は自信あり、でも少し寝か(熟成させる)した方が旨みも増して最高に美味しいですよ。