先日、SNSにて京都市中央卸売市場のハモのセリの様子がアップされていました。
京都の市場にセリ取引で入荷してくるハモは全て活け物で、シーズンには鱧一色になるそうです。
セリ場には産地、サイズ毎に並べられているので、買受人は事前に入念なチェックを行います。
当市場にも活け物や既に骨切りされたもの、たまに相模湾や東京湾から水揚げされたモノも入荷します。
関東など東日本では京料理を提供する高級日本料理店以外ではあまり目にかかることはなく、生活に密着した食材ではありません。
一方京都、大阪では夏に欠く事が出来ない食材で、スーパーでも安くはないですが、ハモの湯引きなどは広く販売されているそうです。
因みに関東のハモの消費量は関西の10分の1程度と東西文化の違いが如実に現れている食材です。
京都において何故ハモを食べる文化が発達したかについては、生命力が非常に強い数少ない魚であるため、輸送技術が発達していなかった時代でも、大阪湾や明石海峡で獲れたハモを夏に内陸の京都まで生きたまま輸送できたからだと言われています。
急に猛暑がやってきて既に気力が失せそうであれば、ハモでも食べてスタミナをつけましょう。