先日、仲卸㈱ムラマツの店先であるサカナの色に驚かされました。
サカナを見てある程度察しがつきましたが、その正体は「奥地あじ」でした。
最近入荷している「奥地あじ」は、かなり黄金色が際立っています。
今日も鮮魚課五十子社員のセリ場に並んでいます。
買って行く買受人は、超一流の料理店等をお客様に持っている仲卸や売買参加者です。
同じアジでも用途によって、扱いは様々です。
「奥地あじ」のような最高級扱いのものから、量販店などで販売される一般大衆用まで、産地も違えば魚体の色も違います。
そしてセリ場に並ぶことがない、アジの干物など加工用原材料として利用されるモノまであります。
どれだけアジの味に違いがあるのか?
支払った金額に比例した美味しさ、味わいは楽しめると思います。
水産物の取り扱いを生業にしている当社社員であっても、いつも高級なアジを食べている訳ではありません。
そして、量販店に並んでいるアジが不味いことは絶対にないのです。
サカナの値段は、ブランド、産地、漁法(釣りか否か)、獲れた場所(瀬付きか否か)、魚自身の状態(傷の有無)、輸送方法など等で決まります。
様々な条件がBESTであれば、それなりの金額になるんです。
分かり易く言うと、付加価値の積重ねで値段が決まるんです。
因みに「奥地あじ」は、愛媛県三瓶湾で一本釣りで獲れた瀬付きのアジです。
【三重県安乗の釣りあじ】
【山口県仙崎の瀬付きあじ】