今日は恐らく私が市場関係者にならなかったら、全く縁遠い食材を紹介したいと思います。
それは新元号「令和」の出典元でもある「万葉集」にある「伊勢の海女の 朝な夕なに 潜くといふ 鮑の貝の 片思にして」のアワビです。
1年を通して出荷のあるアワビですが、国産は僅かで、ご覧の画像も私が購入したアワビも韓国からの輸入品です。
国産アワビは蝦夷アワビや黒アワビなど上を見たらキリがないし、天然と養殖、活けか否かで値段が全然違います。
しかし一般人にとっては、1個何十万円、何百万円しようが全く生活に影響がない食材だと思います。
でも・・・・・、アワビって食べると美味しいんです。
単純にして本来の味を楽しめるのが刺身ですが、我が家では「バター焼き」が大人気です。
アワビってその名だけ聞いて敬遠しがち。
でも捌くのは簡単だし、小さめの個体を選べば、そんなに懐も痛まないと思います。
①貝は綺麗に洗って下さい。
②貝殻から身を外し、口(赤い部分)を取り除きます。
その際ステーキナイフか殻付きホタテを剥く際に使う道具が良いですよ。
上手に剥く剥くポイントは、急がず、丁寧に作業を行うことです。
②通は肝も食べるようですが、我が家ではNG、みな捨ててしまいます。
③貝は塩で滑りを取るそうですが、今回は火を入れるので省略しました。
④火を入れた際に身が縮まないように、丁寧にペティナイフで切れ目を入れます。
⑤サラダオイルにバターを入れてソテーします。
その際、焼いてる身に貝殻を被せて蒸し焼き状態します。
⑥活けのアワビで鮮度に問題がないので、あまり焼き過ぎないようにしましょう。(身が硬くなっちゃうので)
⑦⑥で完成ではなく、重要なのはソース作りなんです。
⑧1度ソテーしたアワビを取り出し、パター、刻み大蒜、白ワイン、醤油を入れて熱します。
これで無敵のガーリックバターソースが完成です。
この料理、最近魚に飽きたと文句を言う娘たちにも好評で、30分もかからず作れる時短メニューです。
でっかいアワビだったら良いなと、いつも作りながら思っていますが、これぞ叶わぬ片思いですね(笑)。