今日は、今話題のサカナをセリ場で見つけました。あごこと飛魚(トビウオ)です。
なぜ話題なのかと言うと、巷では空前のだしブームだったんです!みなさん知ってますか?
和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたのが、きっかけなのか?
和食の基本とも言われ、味を支える存在でもある「だし」が注目され、今、本格だしに拘る本物指向の人が増えているそうです。
9月21日(水)西日本新聞紙上に「だし素材 あごだしブーム 戸惑う地元 平戸ブランド化の戦略も」という記事が掲載され、YAHOOニュースにもアップされるなど、少々加熱ぶりと思うくらいです。
どうやらこのブームの影響で、飛魚の卸値もどんどん跳ね上がり、平戸魚市の飛魚の取引値が、今月9日には3年前の7.5倍までになったそうです。
あごだしは、飛魚を焼いて乾燥させたモノをだしとして使っています。
一説には、「あごが外れるほど美味しい」ことから、この呼び名になったとも言われています。
焼あごを使っただしの味は、上品ですっきりとした甘みがあり、深いコクと旨みを感じられる味と言われています。
当社塩干合物課吉川社員にその評判を聞いてみると、あごだしよりしじみだしの方が売れているよ。そして仲卸の長峯水産小山専務に聞いたら、あごだしを扱っている仲卸店舗少ないよと意外な回答でした。
もともとあごだしは、九州ではお馴染みのもので長崎のお土産では定番品です。
何とかブームと言って、必要以上にヒートアップすると一時的には良いですが、決まって最後は全てハッピーエンドとは行かないですよ。
味は千種万様、人の感じ方も千差万別。流行に振り回されず、シッカリ足元を見て、地域の味や家庭の味を大事にして欲しいものです。