兵庫県淡路島、愛媛県宇和島、そして長崎県よりお馴染みのサカナが入荷してます、マアジです。
いづれもいいマアジで、人間で言ったら筋肉隆々、腹筋シックスパックと言えるぐらい見た目、身肉が盛り上がっています。
淡路島、宇和島産のアジは、肌の色を見ると黄色、黄金色なのでいわゆる根付きのアジ。
長崎産は回遊しているアジですが、いずれも厳しい潮流のなかで生活しているせいかメタボではなく、かなり鍛えられたアジに仕上がっています。
頭が相対的見ると小さく見えませんか?カラダが大きく成長しているイイ魚の証拠です。
アジの語源ですが、集まるサカナだからアジとする説や味が良いからアジだと言う説もあります。
アジが、日本の全魚類を代表するほどに美味しいとは少し無理がありそうですね(苦笑)。
鰺と言う文字は中国から伝わってきましたが、それまで日本では「阿知」または「安遅」と書かれていましたが、平安中期を迎える頃から「鰺」が使われ始めたそうです。
現在の中国では、アジは竹筴魚または鰺魚と表記されています。
竹筴とは竹の鞘のことで、アジのゼンゴがまるでタケノコの皮のように見えることに由来し、日本でもゼンゴを竹筴と書くことがあるそうです。
どちらかと言えば庶民の味方的イメージのマアジですが、非常に奥が深く、取引値も3桁から4桁(百円~千円)と幅が非常に広く、味も当然値段の優劣に正比例しています。
極端な言い方をすると演じるステージが違います。
兵庫県淡路島産のアジは料亭や料理屋で、長崎産は居酒屋やスーパー量販店の売り場で最高のパフォーマンスを発揮するでしょう。
筆者にとってアジは特別な存在。マイ包丁(小出刃)を使い、初めて捌いたのがアジでした。
そしてサカナを捌く楽しさ、料理を作る楽しさを知るきっかけになったのが大衆魚アジだったと思います。