茨城、横須賀から今日も入荷しています。今が旬のサヨリです。
細長くサンマによく似た魚体です。紅を差したような赤い下顎が上顎より飛び出しているのが特徴で、とても綺麗な魚です。
サヨリ釣りの好きな人を指して、サヨリストという言葉があるそうです。
女優、吉永小百合のファンをサユリストと呼称しますが、単なるパクリだなと思いながら、「サヨリスト」を調べてみると意外と世間ではかなり認知された言葉のようでした。
サヨリと言うと、代名詞は「腹黒」。どれぐらい黒いかは、You Tubeサヨリ捌きで検索すると、沢山アップされているので確認できます。
サヨリの腹黒は、鮮度のバロメーターで、新鮮なものは黒色ですが、鮮度が落ちると茶色に変わって行くそうです。
理科の授業ではないですが、皆さん光合成って知ってますよね。
サヨリは、海面近くを泳ぎながら、小エビや動植物性プランクトンを食べて生きています。驚くことに、彼らが食べた植物プランクトンは彼らの体が透明で光を通しやすいため、胃袋の中で光合成を始めてしまうのだそうです。
光合成により酸素が発生するとサヨリはカラダをコントロールできなくなります。だから捕食した植物プランクトンの光合成防止のために腹が黒いそうです。自然って不思議ですね。
今の時期のサヨリは脂も乗って美味しいです。淡白な白身の身質なので、用途にあわせ素材を活かした調理方法を選ぶと良いですね。
鮮度がよければ刺身、昆布締め、酢の物、天婦羅など、フレンチ料理の素材としてもよく使われます。