縁起担ぎはスルメイカから。

「春イカ」とても良い響きです。

今の時期のヤリイカ、スルメイカが、関東近郊の産地から毎日のように入荷してきます。

ヤリイカなのかスルメイカなのか?どちらも甲乙つけがたい。

こうなったら少しでも目出度いモノを紹介して、運気だけでも揚げたいので「スルメイカ」にします。

キレイなスルメイカでしょ?!

静岡県は伊東から出荷されてきた活けのスルメイカです。

鮮度が兎に角良いんです。

腕部=足に人の手が触れると、吸盤が反応してきます。

そして仲卸がイカの鮮度を測る方法として行うのが「ビンタ=平手打ち」。

イカの皮膚には「虹色素胞」と言う皮膚細胞があり、刺激に反応して収縮するんです。

その「虹色素胞」は、鮮度劣化が進むと反応しなくなる。

これが仲卸の皆さんの鮮度目利きの1つ、何とも古典的な手法でしょ!

他には匂いを嗅ぐなんて方法もあるんですよ。

さて、なんでスルメイカ(鯣烏賊)で運気を揚げたいと思うのか。

かなり漕ぎ着け感がありますが、

1.末永く幸せが続くように=長期保存が出来る。

2.お足の数が多い。=お金持ちになる。

寿留女(スルメ)と言う当て字にも通じる謂れです。

ちなみに、「寿」は「長寿」「幸福」、「留」は「嫁ぎ先に留まる」、「女」は「良妻であること」を込めているそうです。

悪いことを考えたら底なし、そんな時に良いことを考えようにも先が見えないとね・・・・・。

「鰯の頭も信心から」じゃないけど、今は鰯だろうがスルメだろうが縋りたい時です。

どうか巷の騒ぎが早期終結しますように。