珍しいエビをセリ場で発見しました。イバラモエビです。モエビ科に属し、小型種が多いなかにあって数少ない食用種で体長100ミリ以上に成長するそうです。
漢字で書くと茨藻海老、地方によって呼び名が異なり北海道でゴジラエビ、新潟から島根県にかけてはオニエビ、鳥取県ではサツキエビと呼ばれています。
本種のみを獲る漁はなく、トヤマエビやホッコクアカエビ、エッチュウバイ等を狙った籠漁などに混獲されるそうです。
別名サツキエビとは春に多く漁獲されることに由来する名前でイバラモエビの旬は2月から6月の初春から初夏となっています。
殻が頭から胴体に至るまで棘だらけで非常に剥きにくいエビですが、甘味、旨味が濃厚でぷりぷりの歯ごたえが楽しめますよ。
イバラモエビの頭に入っている味噌も甘く濃厚で人気があります。生でも勿論美味しいのですが、焼くことで甘味が強くなり美味しいそうです。
水揚げも少なく、希少な味わい、ほぼスーパーの店頭に並ぶことがないと思います。もし見つけたら是非食べて欲しい食材です。