特種相対品課北村社員のセリ場に、あるモノがズラッと並んでいます。
市場ではお馴染みの光景ですが、一般の人にとっては何これ?
なんの生肉なのと目を疑うものです。
今日は赤肉ばかりのようですが、ミンク鯨が入荷しました。
現在市場に入荷するクジラは、不可抗力で定置網にかかってしまったモノか、調査捕鯨のモノに限られています。
今回のミンク鯨は、宮城県石巻市の鮎川港を拠点とする三陸沖沿岸海域の調査捕鯨で捕獲されたモノです。
もしかしたら、今回が最後の調査捕鯨になるかもしれません。
と言うのも、日本政府は国際捕鯨委員会(IWC)に脱退を勧告。
2019年6月末まで日本は調査捕鯨の効力を有するが、7月からは商業捕鯨を30年ぶりに再開します。
この判断が吉と出るか凶と出るか・・・・・、先行きを見守って行きたいと思います。
実は当社に勤務することがきっかけで、数十年かぶりにクジラに再会し、食べる機会も増えました。
鯨のユッケは秀逸で、薄切りした鯨とニンニク、卵の黄身、市販の焼肉のたれで混ぜ込めば一品出来上がり。
その他シンプルに胡麻油に岩塩、ニンニクで食べても美味しいですよ。
昭和30年代生まれの人は、学校給食で噛んでも噛みきれない『鯨の竜田揚げ』の洗礼を受け、クジラの悪いイメージを植え付けられたと思います。
しかし、今『鯨の竜田揚げ』を自宅で作って食べると、小姑のように口うるさい娘たちも静かに食べています。
おまけに『おかわり』、今度いつ作るのかと催促される始末です。
まだ五月病には早いけど、疲労予防、持久力向上の効果があるクジラを試す価値ありますよ。