マグロの年齢調査中!

大物低温売場で、沖縄県石垣島で漁獲された巨大マグロが入荷しています。

ホンマグロ、標準和名クロマグロの体重141.4キロ。はえ縄漁で獲られたものですが、見慣れないタグが付いていたので少し調べてみました。

水産総合研究センターの名前で、年齢調査中、このマグロの頭と尾を集めています。この札は解体まで外さないで下さい。と記されていました。

そして末尾に国際水産資源研究所くろまぐろ生物グループの表記、面白そうです。

独立行政法人、水産総合研究センターの国際水産資源研究所が太平洋クロマグロの資源評価に使用するために産卵、成長、回遊などに関わる生態を調査しています。

具体的には南西諸島沖や日本海での調査船による仔稚魚採集と海洋観測、水揚げ地や消費地市場での魚体測定と漁獲情報の記録、標本収集などを実施しています。

仔稚魚の採集結果に基づく発生海域の推定や耳石の年齢査定結果に基づく成長の推定などを進め、太平洋クロマグロの適切な資源管理に役立てているそうです。

年齢を調べる方法として、切り株の模様(年齢)を数えることがよく知られています。同じように魚の年齢を耳石(じせき)の模様から推定することが出来ます。

耳石は魚の頭部の内耳に相当するところに入っている小さな白いかたまりです。耳石は主に炭酸カルシウムからできていて、毎日少しずつ大きくなります。

成長の良い夏には細かい結晶ができて光を通しにくく、成長の悪い冬には逆に光を通しやすくなるので縞模様となります。

魚の種類によって耳石の大きさや形が違い、観察しにくい魚もいます。食卓に上がった魚は何才だろうかと調べてみるのも楽しいですね。

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