今日は、セリ場で見つけた赤と黒の鯥、アカムツとクロムツを紹介します。
鯥と呼ばれる魚は3種類あり、ムツ(本ムツ)、クロムツ、アカムツ(ノドグロ)です。
表題の2種類ですが、クロムツがスズキ目ムツ科ムツ属、対してアカムツはスズキ目ホタルジャコ科アカムツ属の魚で、色だけでなく異なる種類の魚です。
生息域も異なり、クロムツは北海道南部から駿河湾、新島にかけての太平洋沿岸域水深200メートルから700メートルいわゆる深海魚ですね。
アカムツは北海道以南の日本近海、朝鮮半島南部から台湾北部の東シナ海に水深100メートルから200メートルに生息しています。
クロムツ、アカムツともに共通していることは、栄養価に富んでいることでタンパク質、脂肪分が多い魚で、カルシウムの吸収を助けるビタミンDと動脈硬化やガンを抑制するビタミンA、細胞を若々しく保つビタミンEも豊富に含んでいます。
また、血液中の中性脂肪やコレステロールを抑え、高血圧を抑制するDHA、EPAも豊富に含んでいます。
そして極め付けは、美味しいですが高級食材であり、一般家庭の食卓に並ぶことは「まれ」ですね。
「銀ムツ(メロ)」くらいは口にすることはできますが、所詮あやかり「ムツ」止まりですね(笑)