車海老とオガクズ

 

オガクズの中を探すと・・・

 

いました。海老の代名詞。車海老です。

活きた状態で車海老を販売する事はとても大変で、特に夏場は温度が大敵です。

8℃~15℃位だとおとなしくなり、5℃以下または、30℃以上になると死んでしまうとの事。

出荷時に、元気の良い車海老を低温処理し、オガクズの中で冬眠状態にされ市場に入荷します。

なぜ、水槽ではなくオガクズで大丈夫なのでしょうか?

車海老はエラ呼吸をしています。エラは胸のあたりの殻の内側にあって、エラに触れる水から酸素を取り込み、二酸化炭素を出しています。

つまり、エラの周辺に水分があれば呼吸が出来、エラが乾けば死んでしまいます。

オガクズは保湿性がとても高いため、車えびのエラの周辺に水分を保持することが出来ます。ですから、オガクズに詰める前に胸のあたりを十分に水分で湿らせておけば水槽でなくても車海老は生きられるのです。

また、輸送時も低温で運ばれるため、えびの呼吸量が押さえられ、オガクズの中に埋もれていて身動きが取れないためあまり酸素を消費せずに済みます。

しかし、夏場は温度が高くなりやすいため、最善を尽くしても揚がってしまう車海老もいます。

養殖活車海老で1キロ6000円~1万円。天然活車海老になると1キロ1万円以上値が付く、高級海老の代名詞なので、夏場は時間勝負。

調理する時は、氷水に5~10分つけるとおとなしくなり、調理しやすくなるとの事。

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