セリ場がとにかく寒いです。日本気象協会の発表を見ると最低気温は2.2℃。
マグロ売場の方が密閉された大きな冷蔵庫みたいなものなので、寒さを感じないなんて不思議です。
おそらくセリ場自体は零度近くになっているはずです。
平塚市漁協の川長三晃丸より追っ駆け入荷しましたが、活魚を運搬する際に使うダンベの海水も気持ちカラダに優しい温かさでした。
今日、本当に珍しいモノが追っ駆けで入荷したので紹介します。クエです。
マハタ?クエ?どちらなのかとセリ場で話が盛り上がりました。魚体は、クエが面長な醤油顔とスリム体形、マハタはソース顔の丸みを帯びたずんぐりむっくり体形です。
魚の色もクエは少し黄色っぽく横縞の前2本が頭の方に流れているのに比べ、マハタはアズキ色の濃淡で飾られ、同じように横縞があるものの全て横縞のままです。
身を捌いて比較した写真があり見比べましたが、クエが冴えない色に対して、マハタの皮目の鮮やかな赤と透き通る白身がとてもキレイです。味については甲乙つけがたい味だそうです。
しかし何故か鍋にするとクエに勝るものはないと言わせるぐらい、圧倒的な美味しさだそうです。
クエを食べると宣言していながら、未だ実現できていませんが、是非食に携わるものとして実行したいと思います。