今日は、地方卸売市場では普通に行われていることが、当横浜市中央卸売市場の中で当社だから出来ることを再発見しました。
それは、活けカマスの入荷、すなわち追っ駆けの素晴らしさです。平塚市漁協の川長三晃丸より朝網追っ駆けで入荷したものです。
当地に活けモノでスズキ、タイ、ヒラメ、アジそしてサバなどは普通に入荷。
神奈川県のプライドフィッシュになっているイシダイの入荷さえも見慣れた風景になってきました。
しかし今日は衝撃が走るような光景を目にしました。活けカマスの入荷です。
1年を通じて追っ駆けの魚を見てきましたが、活けカマスの入荷は珍事だと思います。
相模湾ではカマス類は定置網や刺網で漁獲されますが、水深10メートル前後で操業するシラス網でも獲ることができます。
相模川の河口近くには、まだ生まれて20日前後のシラスが餌を求めて接岸してきます。
シラスは体が透き通り、やや濁った河口近くの海を好んで集まりますが、カマスはよほど眼が良いのか、この濁った海の中からシラスを見つけ食べるそうです。
シラス漁業者からみればカマスは、アジやソーダガツオなどと共にシラスを食べる害魚の一種になるそうです。
シラス漁を生業にしている漁師にとっては、死活問題となる話です。
しかし、追っ駆けは、横浜市中央卸売市場にとって貴重な財産だと再認識されせらた朝でした。