那智勝浦のビンナガマグロが大量入荷してます。

鮮魚課小島社員のセリ場に、和歌山県那智勝浦の㈱アーリーバーズ中筋水産よりある魚が大量入荷です。

発泡の箱からは顔しか見えないので、『カツオ?』と思ったのですが違いました。

氷と中筋水産と印刷されたパーチを外すと、名前の由来ともなっている長~い胸ビレ。

これぞ那智勝浦のビンナガマグロ、別名ビンチョウやトンボなどと呼ばれ皆に親しまれているマグロです。

和歌山県那智勝浦は全国屈指の生マグロの産地で、たまたま今日は大物低温倉庫に並んでいた生マグロは、4本全て那智勝浦産メバチマグロでした。

ビンナガマグロの漁場は、1~5月 日本近海、5~11月 遠洋(中南太平洋)、10~12月 日本と中南太平洋の間と1年を通して漁があるそうです。

そしてビンナガマグロがこんなに纏まって出荷されると言うことは・・・・・。

ちょっと調べてみたら、やっぱりこの時期(1~3月頃)脂がのっていて一番美味しいようです。

大量に獲れて、しかも美味しい時期=旬ですね。

回転寿司や宅配寿司などでよく見かけるビンナガマグロ、実は人気は大きく2分されています。

と言うのも、身色が淡いピンク色で、身質が水っぽく、あっさり、淡泊、そして身割れし易いなどと酷評されることも・・・・・。

しかし、お手頃な価格とモチモチとした食感。

加えてビントロと呼ばれているビンナガマグロのトロ部位、本マグロと肩を並べる美味しさに魅了されている人は少なくありません。

そして特徴的なピンク色の身色が桜を連想させることから、春の訪れと共に味わうマグロとして地元では『サクラビンチョウ』などと称されているそうです。

1尾7~8㎏にもなると・・・・・、刺身、漬け丼、ステーキ、フライ等々ビンナガマグロのレシピは数多くありますが、家族4人で何日連続して食べないといけないでしょうね。

せっかくだから旬のビンナガマグロを食べたいですが、1尾は量的・金銭的に無理なので柵になっているものを仲卸で探したいと思います。