宮城県よりプライドフィッシュ『みやぎサーモン』が入荷しました。
最近全国各地で銀ざけの養殖は行われていますが、宮城県は銀ざけ養殖の発祥の地であり、全国生産量の85%以上を占ると言われています。
そんな『みやぎサーモン』が、水氷と活け〆で入荷してきました。
キラキラ輝くキレイな鱗、この輝きが銀ざけと呼ばれる所以だと思います。
銀色のレフ版みたいですね、ちょっと黒ずんで映り込んでいるのは私です。
発眼卵から15ヶ月で、このような板マスのような魚体まで成長するなんてちょっと恐ろしい気もします。
私自身はあまり銀鮭=養殖鮭に抵抗感はないのですが、お客様によっては天然物しか扱わない先もあります。
それは魚扱いのプロ・アマ=目利きの力量の差でもあり、職人の拘りでもあると思います。
私の鼻と舌が特別利かない訳ではないと思いますが、プロの仲卸や小売店の社長が銀ザケを食べると、臭いが気になったり、脂がのり過ぎていると感じるようです。
人によって味の感じ方は違うので、答えは星の数ほどあると思います。
しかし最近の傾向としては、どちらかと言えば子供や若い層での評価が高いようです。
銀ざけが出荷されるこの時期は、天然のサクラマス(本マス)や暫くするとトキシラズ(時鮭)が入荷する時期と被っています。
と言うことは、『みやぎサーモン』はライバルが犇めくフィールドで鎬を削るのです。
天然・養殖、値段の高い・安い、魚体の大きさ大小、安定供給の有無、趣味嗜好等々選択肢は数多くあります。
マイベストサーモン、天然・養殖を問わず数多くのサーモンを食べて、自分にとって一番合ったサーモンを選んで欲しいものです。