もう我慢できません。これだけ寒くなったら、鍋も良いですね。
毎日、セリ場を歩いていて、鮮魚課、特種課、特種相対課で見かけない日がないぐらいの魚、アンコウを紹介します。
アンコウは、「西のフグ(河豚)、東のアンコウ(鮟鱇)」と並び称されている高級魚です。
なぜアンコウのカラダは、あんなにぷよぷよなのか、知っていますか?
言わずと知れた、深海に生息するアンコウは、水圧に耐えられるためにスライムのような体質になっているそうです。
普通の魚は、まな板で捌く事が多いのですが、アンコウは大きな個体とぬめりのあるスライムボディのため、マグロの解体ショーと同様に人気のある「吊るし切り」と呼ばれる方法で捌かれて行きます。
アンコウと言えば、代名詞はあん肝ですよね。
あん肝には食物連鎖の過程で、寄生虫(アニサキス)が入る場合があり、生食にはあまり適さないそうです。
生のあん肝は60℃で1分間以上加熱するか、-20℃以下で24時間以上冷凍することが必要です。
私の先輩がかつて、〆サバを居酒屋で食べた翌日、営業の出先で猛烈な腹部の激痛に襲われて、脂汗を流しながら病院に救急搬送されました。
診断の結果は、線虫の寄生虫アニサキスが胃の壁に突き刺さっていたそうです、怖いですね。正しい調理方法で食べれば心配はいりません。
アンコウは80%を水分が占める低カロリーの魚ですが、あん肝との組み合わせで、最高の鍋に変身です。
毎月第1・第3土曜日に開催されているハマの市場を楽しもう(市場市民開放)の来場者へのサービスで、アンコウ汁を配布することもあるので、要チェックですよ。