良く見てみると、とても可愛い顔をしているオニオコゼ。見かけによらず、味の方は絶品らしい。
今が旬のオニオコゼを今日は紹介します。
まずは名前の由来ですが、「おこ」とは愚かなこと、ばかげていること、醜いこと。また、そのさまを言います。
間違っても「おこ=怒っている状態」ではありません。
「ぜ」は魚名語尾で、「鬼のように醜い魚」と言う意味合いです。
表側だけでなく、裏側がどうなっているのか興味津々。
裏返しにしてみたら、意外にも可愛いドット柄で少し笑っていまいました。
オニオコゼは醜い外見に加えて背鰭の棘に毒腺を持ち、刺されると激しい痛みに襲われるのでプロの料理人でも注意が必要です。
東京内湾の富岡からは、時々活けモノで入荷がありますが、決まって背鰭は削ぎ取られて「因幡の白兎」みたいです。
誰が最初にオニオコゼを食べたんでしょうか?
さすがにその答えをネット上で探すことはできませんでした。
見ての通り可食部が少ないオニオコゼ、最大限に楽しむにはポイントがあります。
1つ目は身肉を楽しむ。 コリコリとして歯応えと甘みのある白身で、「夏のフグ」と呼ばれるほどの高級魚です。
2つ目は汁として楽しむ。 鱗がなく皮は厚くゼラチン質、カサゴ系の魚なので汁物にすると旨いそうです。
暑い時期に熱いモノはどうかと思いますが、夏の時期はカラダの代謝が落ち太りやすくなります。
フウフウしながらオニオコゼを召し上がるのもお勧めです。