少しずつ春が近づいているのか、春告魚のニシンが鮮魚課、特種課のセリ場に各所から入荷しています。
魚目が透明で、やたら印象的なニシンですが、魚の目にはまぶたがなく、眠っていても常に目は開けっ放しです。
例外的にサメやマンボウを含むフグの仲間は瞬膜、もしくは輪状筋という組織があり、ともにまぶたのように目を保護する役目をしているそうです。
さて、ニシンはどうかと言うと、指瞼と呼ばれる脂膜でできた透明な薄膜に目が覆われており、まるでプラスチックみたいに硬くなっています。
この指瞼は、サバ、ウルメイワシ、ボラにもあるそうで、確認のため本日追っ駆けで入荷したサバの眼の辺りをアップで撮ってみました。
因みに魚の視野ですが、ほとんどの魚の目は横にあり、魚眼のレンズが半ば瞳孔から飛び出しているため、単眼の視野が広くなっています。
距離感は不正確なんですが、真後ろを除きほぼ全体を見渡すことが出来るそうです。(320度程度と言われています。)
魚の能力、凄いですねー。