魚活ボックスで新たな挑戦。

セリ場に見慣れないダンベが置かれています。

よ~く見てみると『魚活ボックス』と言うステッカーが・・・・・。

ダンベの中身を恐る恐る見てみると、マダラが泳いでいました。

宮城県よりイシガレイ、ヒラメ、マダラ等の活魚が入荷しました。

市場に活魚が出荷されることは極々普通のことなんですが、今回は今までとちょっと違うんです。

それはトラックや飛行機を使わず、JR貨物で活魚を輸送すると言う試みです。

(※貨物基地から市場まではトラック輸送です。)

今回は宮城県七ヶ浜で水揚げされた活魚を、日建リース工業㈱が製造した『魚活ボックス』に収め、JR貨物で宮城県から神奈川県まで移動。

宮城県から神奈川県までの移動距離は、約380kmの長旅。

にもかかわらず、あがっていた(=死んだ)魚はマダラ1匹ぐらいでした。

今回はJR貨物、宮城県の㈱仙台水産、運搬用機材や資材の販売・賃貸の日建リース工業㈱、そして当社・横浜丸魚㈱が連携で行った新たな取り組み。

搬入当日は、日建リース工業㈱営業本部事業開発部の渡邊部次長と髙橋さんが心配そうに状況確認をされていました。

私たちは今迄、魚を売ることだけ、魚の良し悪しだけに重きを置いてきました。

しかし漁獲量の減少、市場経由率の減少、魚食の減少など様々な理由から、市場の取扱量が年々減少している。

そんな現状を変えるには、新たな取り組みにも目を向ける必要性があると源波部長は力説する。

今回の物流は東北から関東ですが、当地横浜市場で扱う東京湾の小柴や本牧、相模湾の活魚を全国各地に発送することも可能になります。

当社も『魚活ボックス』を有効に使い、神奈川県内の集荷力強化が図れれば最高です。

追伸

『魚活ボックス』は、

①二酸化炭素で魚を低活性化させることで代謝を落とし、24時間の長時間輸送を可能にした。

②『魚活ボックス』はコンパクト設計で、活魚の量に合わせて1槽から運用可能とした。

③AC100Vコンセントが付属しているので、一時蓄養の水槽としても利用可能です。

用途を色々考えられるかもしれません。