美味しそうな鮭が大量に入荷しています。しかし良く見てみると、そのほとんどがオスなんです。
なぜなのか営業一部源波部長に理由を聞いてみました。
鮭は美味しいのはオス。メスは卵(筋子)に栄養を取られてしまうので、どうしても身質がオスより劣るんだそうです。
鮭は獲れる場所によって、呼び名が変わる面白いサカナです。
市場に入荷している鮭は、沖合いで獲れたもので、ウロコが銀色に輝いているので銀毛などと呼ばれ、卵や白子が発達していないため身質が良く脂がのって旨いそうです。
震災前のことですが、筆者も福島県内の河川で鮭の遡上を見たことがありますが、その時の鮭のカラダは赤紫模様の婚姻色に変色して、お世辞にも旨そうではありませんでした。
この頃鮭をブナ鮭と呼ぶそうです。
そして遡上した鮭はホッチャレと呼ばれ、カラダは傷だらけ、精根尽きて体力も消耗しきっているため、残念ながら誰も食べないので「ほかす(捨てる・投げる)」。
では鮭のオスとメスの簡単な見分け方をお教えします。
顔を見て下さい。
オスは別名鼻曲りと言われるように、頭の形がまっすぐで鼻先は長く、先が尖って曲がっています。(写真を参照下さい。)
メスは女性らしいラインで、頭の形は丸く、鼻先は短くて丸いんですよ。
今度魚屋さんで見比べてみて下さい。