午前4時25分になると、市場場内放送で、天然物鮮魚、2号物品のセリが4時30分より開始される告知がなされます。
中央卸売市場において行う卸売については、生鮮食料品等が1~3号物品に区分され、それぞれの区分に掲げる売買取引の方法で実施しなくてはなりません。
2号物品のセリ、入札対象物品の選定の考え方については、
①品質、形状の個体格差が大きく、現物評価の必要な品目
②希少価値の高い品目
③セリ取引の実績の多い品目
となっており、4月はキスをはじめ、17品目となっています。その中でとても気になるものが2品目あります。アカイカ(伊豆七島)とダルマイカです。
アカイカは八丈島など伊豆七島、ダルマイカは長崎県、佐賀県、福岡県から入荷しています。
ダルマイカの標準和名はケンサキイカです。しかし関東の市場ではアカイカとも呼ぶんです。
今日もアカイカ(伊豆七島)はケンサキイカなんでしょ?とある大手鮮魚販売のBYが当社社員に尋ねていましたが、答えは違うそうです。
ではなんなの?
ネットで調べ辿り着いたのは、標準和名アカイカ、別名ムラサキイカ、バカイカと呼ばれるイカのようです。
マジマジ見比べても胴の太さが違います。色彩は獲れる場所に影響されるので、あまりあてになりませんが、赤の色目が違うようです。
アカイカは獲れたばかりのものは白く、時間が経つと赤くなる。夏に時間が経つと白くなるそうです。
伊豆七島で獲れた翌日ですから、鮮度はお墨付きですよ。
しかし、イカは寝かした方(熟成させる)が美味しくなるので、果報は寝て待てですね。