先日あるテレビ番組制作会社より、イサキについて聞きたいと電話照会がありました。
質問の内容は、「黄色いイサキは、脂がのって美味しい。」と聞いたけど本当なのかと言うものでした。
逆に筆者からは、情報の出所は何処なのかと質問すると、「インターネット」ですと回答された。
筆者からは、根付きのアジやサバの魚体が黄色・黄金色で、脂がのって美味しいと言う認識はありますが、
イサキが黄色いのは、幼魚のウリボウしか連想できなかったのと、脂ののりの判断基準ではないと私見を述べました。
そして、イサキをはじめ美味しい魚の目利き方法について筆者から一言話しました。
魚全体をみて、相対的に顔が小さくみえる魚を選ぶべしと営業の諸先輩から教わりました。
太った魚は、カラダが大きくなり、顔が全体のバランス上小さく見えるのです。
加えて魚の背の厚さ、腹の張り具合、色艶がしっかりとし濡れたように光っていたりと目利きのポイントが沢山あります。
さて、実際に色目の違うイサキを、並べてみましたがどうでしょうか?
上段が鳥取県境港、下段が島根県松江市島根町より入荷したイサキです。色目が違うことが見て取れますよね。
不思議と境港から入荷しているものは、黄色帯びていてとてもキレイです。
それだけで脂がのっているのか判断するのは、非常に難しい質問です。
しかし、今イサキは旬の真っ只中、美味しいに決まってますよ。塩焼きでパリパリな皮目を頂く、想像するだけでご飯をおかわりできそうです。